こんにちは!
Takatoraです。
今回は教養作文について書きます。
「作文?そんなの楽勝っしょ?」て人もいるかもしれません。
しかしこの教養論文あなどるなかれ。甘くみていると痛い目にあいます。
注意してほしいのは、ライバルは現役の大学生だということです。卒論やらなんやらで作文を書く能力は、現役生の方に分があります。
私も、作文を書くなんて何年ぶりっていう感じでしたので、苦労して書いた作文を読み返すと支離滅裂な文章になってしまうこともよくありました。「この文章、いい大人が書いたものとしてヤバすぎ、、、」て感じです。
ブログってかなり文章を書くトレーニングになります。ブログを始めて間もないですが、毎日書きながら自分の文章の拙さにびっくりしてます。。
1、出題頻度
まずはどの職種で出題されるか。
論文の出題基本的に国に近く(国家一般職とか国税専門官など)なるほど少なく(てか無い)、市区町村に近づくほど出題されます。
私が受けた都庁1類Bは1時間半で1問出題されました。
また道府県庁でも出題されました。
2、おすすめ参考書
私が使用した 参考書はこちら↓
個人的には「1週間で書けるかというと書けなくもない」てところでしょうか。
でもこの本、かなり実践的な本で使えるのでおススメです。
3、文の形式を整える
さあ本題に入りましょう。ここでは、作文を書くときに最低限知るべき内容が書いてあります。本では10のポイントに絞って説明していますが、このブログではさらに3つに絞って説明します。
このルールをマスターすることで、形式面において減点されない答案、見栄えのいい答案を書くことができるようになります。
①時間配分を決めていこう
中でも一番最初にやらなければならないのが「自分の字を書くスピードを覚えること」だろう。
この章のはじめの方にこう書いてあります。
やはり、字を書くスピードは人によって異なるものです。1時間に800字必要だったら、それに間に合うように自分の書くスピードを計算して、何を書こうか考える必要があります。
そこでお勧めするのは、まず模範答案といわれるものをひとつ、そのまま書き写してみることである。これで、自分がそれだけの字数を書くのにだいたいどの程度の時間がかかるかがはっきりとするからである。
この方法、シンプルで好きです。私もこの方法を実践しました。そこから逆算して考える時間などを計算するのです。
②「問われたこと」だけに答えよう
論述で良い点数を取るためには、出題者の意図に沿った答案を書かなければならないのは当然である。そして、この出題者の意図を理解するための唯一のヒントが、問題文なのである。だからこそ、問題文で問われていることに忠実に答えることこそが、まさに出題者の意図に答えることになるのである。
つまり、聞かれたことに対し素直に答えようということです。実際に作文を書くと色々のアイデアがごちゃごちゃにうかんできて、思いのまま書いてしまう失敗がよくあります。
そのため、聞かれたこと以外のことは極力削ぎ落として作文しましょう。その方が点数は高くなります。余計なことばかり書いてしまって用紙を埋めきっても点数は上がりません。
③キーワードを目立たせよう
実際に公務員試験の答案を採点していた人から聞いた情報によれば、公務員試験の論述の答案は、一人当たり約3分から5分で採点されるらしい。
一生懸命書いたんだから、もっとじっくり読んでくれよ泣って思いません?少なくとも私はそう思いました。まあ受験生の膨大な数を考えたら、そのくらいの時間でバババッと採点するしかないんでかね。
自分がその問題について理解していることを示す方法として最も適切なのが、答案中にキーワードを入れることである。試験によっては、キーワードがいくつ入っているかが採点基準のひとつになっているものもある。
そうなんです、少ない時間で採点者に「俺、この問題の要点分かってるよ」とアピールしなければなりません。
そのためにキーワードが必要なんです。なんの考えもなしに作文を書くと、こういうところに目がいかないから言わば、「知っている者だけが点数をもらえる」ですね。
採点者といえども人間なので、一定の心理的なトリックを使うことによって自分の書いたキーワードを目立たせることができる。まず、キーワードを「」『』で囲うことである。
キーワードを目立たせるとは、文章の組み立て方で目立たせるのではなく、視覚的に目立たせる方法なんです。
カギカッコ以外にも太く書いたり、少し大きく書いたりという方法も紹介されています。これなら書く技術がなくても、誰でも真似できますよね。
4、文の内容を練り上げる
ここでは文の内容について書かれています。特にこの本で一番言いたいであろう「自己主張の黄金律(ゴールデンパターン)』なるテクニックを紹介しています。
これをマスターすれば得点が飛躍的に伸ばせるそうです。ゴールデンパターンに関しては、実際に書籍を購入してご覧ください。
①まず全体像を把握しよう
問題文を見たならば、その問題文から得られる全ての情報を自分の中で整理しなければならない。その上で、全体像を把握し、自分の作戦を立てることが必要である。
問題をパッと見たらすぐ書き始めるのではなくて、まず問題文を全部読んで理解する。最終的にどんな答案が完成するのか書き始める前に詳しくイメージさせることが必要です。
②最初に定義を書こう
「この用語、何なん??」的な用語について問われるケースがあります。「男女共同参画化社会」とか「生涯学習」とか普通に生活してたらあんまりお目にかかれない用語です。
この場合、序盤に用語の定義から書き始めていくことがおススメです。
定義が書けていることにより、採点者に「少なくともこの問題に関する最低限の知識を持っている」ことを示すことができる。
どうしてもその用語が分からない時は、無理して書かなくていいですからね。
「少子化問題について述べよ」とあって、「少子化問題とは子どもの平均身長が少しずつ低くなっている問題である」なんて書いたら恥をかく&採点者が「フッ」と苦笑いを浮かべておしまいです。
③問題の背景をつかもう
問題文に「背景についても述べよ」と書いてなくても背景は書いてください。(よっぽど字数制限の少ない問題でない限りは)
問題の背景が書かれている文章の方が流れの良い答案になるし、何よりも説得力があるからである。
「そんなこと言っても、問題で精一杯で背景まで覚えてねーんだわ」な人もいますよね。その場合はしょうがないです。問題について真っ正面から論述してください!
また、この教養作文ぶっつけ本番的要素が強くて、教養試験とか専門試験の勉強と性質が違って戸惑うと思います。
そこでオススメなのは「自分だけの必勝パターンを持つ」ことです。
背景の書き方について一定のパターンを作り、問題ごとにそれを当てはめていけば、比較的楽である
「どんなパターンがあるの?」って人はこの本を読んでください。例文がたくさんあるので、実際に読んで正々堂々とパクりましょう。
5、まとめ
この後本書では「実践技術を身につける」といったより実践的な方法や、最近の教養作文出題例の紹介に入ります。この2つに関してはぜひ本を買って読んでみてください。
教養作文はこの本だけで対策は大丈夫です。あとは実際に書いて練習してください。
<参考文献>中村一樹『1週間で書ける!公務員合格作文』株式会社三修社、東京、2011年