こんにちは!
Takatoraです。
勉強はかどってますか?
今回の「Takatoraの戦術書を読む」は、「資格試験に忙しくても受かる人といつも落ちる人の勉強法」です。
この本で一番言いたいのかなと思った事は、
「勉強で一番難しいことは継続。継続させるために独学力を身につけてほしい」
です。
著者である鬼頭政人さんによると、資格試験の受験生のうち9割以上は自力で勉強できない。
つまり、独学ができない層みたいなんです。
独学で勉強してるみなさん、おめでとうございます!
みなさんは限られた1割未満の優秀な層です!
「私も優秀な層、、!」
この本の構成は、「心構え編」「計画・マネジメント編」「生活習慣編」「勉強テクニック編」の全4編の構成で、小トピックが全て「受かる人は◯◯落ちる人は◯◯」というタイトルになっております。
読者にしてみたら、目次から気になったトピックを選んで読めるので、時間のない人には読みやすい構成であるといえます。
今回このブログでは、編ごとに気になる小トピックをいくつかピックアップして紹介したいと思います。
1、心構え編
受かる人は「半年しかない」と思う
落ちる人は「半年もある」と思う
落ちる人は危機感を持つタイミングが遅すぎます。
試験本番の直前期になれば、受かる人も落ちる人もみんな一生懸命に勉強します。
でも、そのタイミングで一生懸命勉強するのって当たり前だし、もう「時すでに遅し」ですよね。笑
著者である鬼頭さん曰く、
多くの受験者を見てきた結果、試験までの期間が仮に1年だとしたら、私は「半年前」がメルクマールだと思っています。
鬼頭さんは開成中学、開成高校、東大の学歴なので、私のようなほぼ高卒みたいな人たちはしっかり「1年前」からエンジン全開で勉強しましょう。
受かる人は合格率を無視する
落ちる人は合格率を気にする
試験を受ける多くの人にとっておそらく恐怖の対象となるのは合格率でしょう。しかし、合格率ほど受験生を振り回しやすい数字はありません。
合格率の分母の中には私たちのような一生懸命勉強してきた人ばかりではありません。
記念受験だったり、ろくすっぽ勉強していなかったり、次回の試験で受かるため本番の雰囲気を感じにきただけなど、ハナから「受かる見込みのない人」が大量に存在します。
物事の表面的な事象を素直に受け止めて、それに振り回されるようではいけません。
実質的な数字を考えないで、主催者が発表する数字で一喜一憂しているようでは、あまりに素直すぎます。
公務員試験も同じです。
ぱっと見合格率が低く見えても実際はその数字どおりではありません。
なんたって受験料「タダ」なんですから。
2、計画・マネジメント編
受かる人は逆算でゴールを目指す
落ちる人は順算でゴールを目指す
最悪のパターンは、まったく計画を立てずに足元からの積み上げ方式で勉強をすすめようとする受験生。「時間があったら参考書を読み進めて、ノートをまとめていこう。参考書が終わったら過去問をやってみよう(いつになるかわからないけど、、、)」。難関試験レベルでこの方法で勉強を進めても絶対に受かりません。
鬼頭さんも計画の重要性を分かっている方ですね。
以前の記事でも紹介したとおり、計画を立てることはマストなようです。
多くの人が計画を立てない理由は、ノープランのほうが精神的にも勉強の負担量的にもラクだからです。
うーん、言われてみればそうかも。
計画を立てると、もう無意識に「今日までにアレとコレをやらなきゃ」って見えないプレッシャーを感じますよね。
計画がなければそんなプレッシャーも無いので楽チンかもしれません。
絶対に受からないけど。
そして、最後に
真っ先に試験日を調べよ
とあります。
「まだ公務員試験日の発表されてないよ」
なんて言う人はもちろんいないと思いますが念のため、今年や去年の試験日の日にちを見れば来年の試験日はほぼ同じなので
「まだ確認してない!」
っていう人は、このブログを閉じて試験日の確認を急いでしてください。
受かる人は伸び悩みを喜ぶ
落ちる人は伸び悩むと凹む
人が成長するとき、伸び悩みは必ず直面するものです。
公務員試験の伸び悩む時期は、ちょうど今の時期ぐらいから始まるのではないでしょうか。
「毎日毎日勉強の繰り返し、全然ものにしている感覚がない、、、」私は年末から冬の終わりまで停滞期を経験しました。(長!)
「今は停滞しているけどいつかブレイクスルーが訪れる!」と信じることができるかがきわめて重要です。
こうやって自分を信じることが大切だって頭では分かってるけど、ヤケを起こしそうになる時ありますよね。
また、どーしても分からないときは分かる人に助言を求めましょう。
でも、その時もただ「分からない」じゃなく、「どこが分からない」と具体的に聞きましょう。
医師に「体調が悪いんです」と言ってるのと同じです。
また、英語などに関しては違うと鬼頭さんは言ってます。
英語などの言語系科目は「段」では上がっていきません。「この単語の意味わかったら他の単語の意味がわかる」といった現象は基本的には起きません。逆に言えば、試験直前に急に英文が読めるようになるコツなどないということ。いままでどれだけ英文に接してきたかが如実に現れます。
3、生活習慣編
受かる人は朝に勉強する
落ちる人は夜に勉強する
皆さんは朝型ですか?それとも夜型ですか?
深夜って面白いテレビ番組多いですよね!
今私が個人的にハマってるのは、「激レアさんを連れてきた」です。
弘中アナも可愛らしいのですが、私は特にオードリーの若林さんのツッコミワードセンスが大好きです。
ただ、毎回録画で見てます。
私は朝型人間だからです。
例外はありますが、毎日4時半〜5時には起床して家を後にしています。
そんな生活なので夜の飲み会に行くとすぐ眠くなってしまいます。
周りからは「眠り上戸」と思われてますが、本当は朝起きるのが早いからただ単におやすみの時間なんです。
私は「体質にもよるが」と前置きをしたうえで「朝派」をすすめます。
理由は4つあります。
①朝は脳がよく動いてくれるから
「でも朝って眠くない?」それは朝食を食べていなかったり昨晩夜更かしをしたからです。
朝型生活を取り入れると、午前中の頭の回転は超高速(今風だとエグい)です。
なので、強度の高い勉強(試験形式で解いたり、計算問題を解いたり)がおススメです。
②予定が邪魔されにくいから
社会人の場合、夜は突発的な残業や会食などでせっかく予定を立てていても思い通りにいかないことがよくあります。「今日は2杯だけ」と断っても気づいたらカラオケまで付き合っていたり、、、
社会人の宿命ですね。
でも、朝ってそんなことはほとんどないですよね。
朝6時に、突然上司から電話がかかってきて「すまんが今から電話会議だ」と言われることはまずありませんからね。
③電車が空いているから
満員電車で移動することほど無駄なことはありません。
前時代的に言うと、この理由は「はげど」です。
満員電車じゃ座れないし周りは邪魔だから暗記科目の勉強なんて出来たもんじゃありません。
満員電車に乗ること=勉強時間の機会損失です。
④試験本番も朝なので調整の必要がないから
そういえばそうですよね。
夜開催の試験なんて聞いたことありません。(あるのかな?)
受かる人は仕事と勉強を分けない
落ちる人は仕事と勉強を分ける
でも、実際にそこまで忙しい人はそう多くはありません。「いや〜、忙しい」と声高にいう人ほど、意外と日中、漠然とネットサーフィンをしている時間があったりします。こういう人は仕事を言い訳にして面倒なことを避ける傾向があります。
鬼頭さんの手厳しいご指摘です。
でもこの指摘は納得できます。
私も公務員試験勉強にどっぷりと浸かっていたとき、
「いかに隙間時間を活用するか」
「いかに勉強以外の仕事と大学を効率良くクリアできるか」
こればっかり考えていました。
誰でもやりゃあ出来るんです。
「仕事が忙しくて家族サービスができてないんだよね」という人に限って、真剣に家族サービスをしようという意志がありません。
誰とは言いませんが私の知り合いに、結婚して子どもが産まれる前はそれなりに帰りが遅かったにも関わらず、子どもが産まれた瞬間に毎日定時で速攻帰宅するようになった人がいました。
その奥さんがこのなんとも微笑ましい愚痴をかましていたので、思わず笑ってしまいました。
4、勉強テクニック編
受かる人は70点を取るために勉強する
落ちる人は100点を目指して勉強する
世の中にある大半の試験は基本的に6〜7割正解できれば受かるようにレベル設定されています。
つまり、もし参考書があったら試験ではその6〜7割の内容をわかっているかどうか問われているのです。なにもテキストを丸ごと暗記しているかどうかを試しているわけではありません。
どうですか?楽に感じませんか?公務員試験だってそうなんです。
一部のトップ通過したい人は置いといて、教養試験は6割取れればokです。
専門試験はもう少し欲張って8割を目指したいですが。
(と言っても7割でもほぼ受かります)
仕事も同じです。
会社のようなみんなで仕事をするところは、1人で100%の出来を目指す必要がありません。
上司の理想なんて100%理解することは不可能です。
双子じゃないんだから。
それよりもスピード。スピードです!
6、7割の出来で良いから上司の期待を良い意味で裏切るスピードで成果物を出してください。
後は上司の好きなように味付けさせて出来上がりです。
こっちの方が断然早く仕事が終わります。(こんな話は言うまでもないことかな?)
言ってみれば過去問とは仕事における上司のような存在です。
出ました名言!
「俺は自分の流儀を貫き通すぜ!」
こう言う部下はもれなく仕事ができないし、試験なら受かりません。
受かる人は理解を深めようとする
落ちる人は知識を増やそうとする
試験勉強は「知識量×理解度」という式で表すことができます。
公務員試験の範囲は広いです。丸暗記して知識を増やすのには限界があります。
テキストを丸暗記して知識量を増やしたとしても、その内容について体系的に理解していなければ合格は難しいでしょう。
理解する勉強は少し時間がかかります。
私も途中で「、、、ガク」と気を失った(寝落ちした)ことがありました。
でも、
理解力は知識量を圧縮するのです。
これ好きな言葉です。
きっとみなさんは公務員試験の勉強で頭がパンパンになっていることと思います。
ぜひ、一度「ちゃんと理解してみる」行動をとってみましょう。
いかがでしたか?勉強法って人によって向き不向きがあると思います。
しかし、書籍を出版するぐらいの人ですから、何かしら自分に取り入れて今後の学習に生かすべきだと私は思います。
個人的にはこの本、おススメです。
<参考文献>
鬼頭政人 『資格試験に忙しくても受かる人といつも落ちる人の勉強法』東京:(株)大和書房、2016年