おはようございます。
Takatoraです。
今回は趣向を少し変えます。
その名も「あなたならどんな政策を打ち出すか」です。
今回の記事は、テレビでニュースの特集コーナー観た内容です。
その内容とは題して、「クマと共存する」です。
そうです、あのジビエのクマです。
クマに作物を荒らされる被害を何とか食い止めるためにはどうすれば良いかといった特集でした。
現状
場所は北海道島牧(しままき)村、札幌市の西部に位置する村です。
総人口は1500人弱、人口密度は3,4人/㎢というかなり過疎化の進む地域です。
産業は漁業従事者が約3割を占める漁村です。
近年になって山にこもっていたクマが頻繁に街へ現れるようになってしまいました。
クマが街に出たときは猟友会の出番です。
クマをライフル銃で撃って住民を危害から救います。
猟友会員に渡される報奨金は1人あたり1回につき2万円、緊急出勤の場合は3万円になります。
しかし、猟友会の努力もむなしくクマは撃っても撃っても街へ出てきて農作物を荒らします。
そんなクマとの格闘が続き、なんと年間の報奨金額が1,000万円を軽く超えてしまいます。
村財政の健全化のため、村議会は年間の報奨金を240万円まで減らす条例を検討しています。
もし、この条例が制定されてしまったら、猟友会員の協力体制だけでなく、クマが街に出ても何も対処が出来ない危険な状態に陥ってしまいます。
島牧村はどうしたか
私の感覚だと、大なり小なりこういった諸問題は各自治体で発生していると感じます。
このクマの問題、深刻かつ緊急な問題ですよね。
さて、島牧村はどのような政策をとったのでしょうか。
他地域の対策を参考にした
北海道には同じようクマが街へ出てきて対処している自治体がありました。
その一つが「知床」です。
職員が知床へ行き、実際にどのような対策をしているのか勉強しに行きました。
知床の担当職員は、まずクマが街へ出てこないような対応が必要だと言います。
例えば、魚の干物。
クマって魚好きですよね。
よくテレビで、クマが川に出て鮭を狩っている映像観ません?
その魚におびき寄せられてクマが街や民家に来ないように、魚の干物をクマの届かない高い場所(ex.鯉のぼりのポールの上)に干すなどの対策を行っています。
また、漁業で獲った貝をむやみに家の裏庭に捨てないように指導するべきだと言います。
島牧村でも漁業は盛んなので、このような対策も十分効果がありそうです。
しかし、知床にも問題が挙がっているそうです。
それは、観光客がクマに対して車越しにエサを投げやっている問題です。
こういった問題に対して手を打っていかなければならないことも学びました。
住民への教育活動
知床の対策も参考にしつつ、島牧村では住民への教育も必要だと感じます。
地域でクマに関する催し物を開いたりして、クマに関する知識を提供します。
島牧村の住民は言います。
「クマが出た後の対策ではなく、クマが出ないようにする対策が必要だ」と。
私、これには共感しました。
あなたならどうするか
この特集のタイトルは「クマと共存する」でした。
クマを処分するだけではキリがないし、お金もかかります。
クマが出没する事は受け入れて、その上でどんな対策を打つか考える事が大切だと思います。
特集の終わりに専門家は
「学校で交通安全運動はあるけどクマに関する教育はない。そういった教育活動も大事なのでは」
と話していました。
そういった、次世代を担う子どもたちへの活動も確かに大事だと思います。
これからあなたは行政サイドに回り、こういった問題を打破する政策を打ち出さなければなりません。
そこには地域住民の生活がかかっています。
また、行政は前例踏襲を好みますが、他地域の取り組みがそのまま参考になるとは限りません。
(当時の私も反省です)
外野の人間は好き勝手に言いますけどね。
前例のない仕事もあります。
例えば少子高齢化問題
これはまだ世界中のどこも体験したことのない問題です。
少子高齢化の先頭を行く国は日本です。
世界の国々は日本の取り組みを凝視しています。
日本の取り組みが成功したら、他国は真似した政策を取るだろうし、失敗したら反面教師にするでしょう。
こういう話を聞いてやりがいを感じる人は是非公務員になってください。
さて、あなたならどんな政策を打ち出しますか?
※今回の記事は、私がテレビの特集を観た中で書いた記事であります。
万一事実と異なる記述がありましたら教えてください。即、訂正します。