おはようございます。
Takatoraです。
今回は以前書いた読書に関する記事の追加です。
読書の理解度をグンと上げる記事↓
今回は自分の意見が持てる本の読み方を紹介します。
自分の意見がいつもステレオタイプ
みなさんは、ニュースやワイドショーの受け売りの言葉を、さも自分が考えたかのように会話で披露することってありませんか?
以前の私はまさに当てはまっていました。
そんな時、よく思うんです。
「みんなの前では考えている自分を表面上見せようとしているけれど、きっと周りにはワイドショーの受け売りってバレてるし、考えてるようで考えてない自分ってなんか浅いなー」と。
せっかく立派な脳みそがあるのにもったいないなと思っていました。
また職場においても、業務判断を「ただ、声の大きい人」の意見で何も検証せず意思決定してしまうことって多いですよね。
その「大きい声」が正しい判断だったら良いですが、間違っていた場合は大変です。
今回紹介する読書の仕方は、そういった「単一的な思考」から脱し、「多面的な思考力」を鍛える本の読み方です。
自分ならではの意見を持てる人の本の読み方
自分ならではの意見を持てる人の本の読み方を紹介します。
それは検証読みです。
多くの人は、1冊ずつ、つまり「1冊読み終わってから次の本を読み始める」という読み方をしているのではないでしょうか。
たしかに、複数の本を同時に読むよはちょっと大変そうですし、1冊終わってから次の本に移る…というほうが、本の内容は頭に入ってきそうです。
しかし、1冊の本からより多くのインプットが得られるのは、「同時並行で複数の本を読む読み方なんです!
検証読みのメリット
検証読みのメリットは2つあります。
意見の偏りを避けられる
本というのは、基本的に1人の著者によって執筆されています。1人の読者が、その人の言葉で、その人なりの意見を述べる。
それを読むのが「読書」です。
しかし、それはあくまで「1人」の意見です。
まあ、当たり前ですよね。
続けます。
人の数だけの正しさがあって、人の数だけ意見がある。
でも、なかなかそれに気がつくことはできません。
なかなか気づかないからこそ、検証読みが効果的なのです。
主体的に読むことができる
「検証読み」の2つ目こ効用は、「受け身の読書」を避けられることです。
なぜでしょう。
複数の本を同時並行に読んだだけで受け身から能動的な読書に変えられるのでしょうか。
これは、1冊だけしか読まないと一元的なインプットしかできず、これが正しいと考えてしまいがちになるからです。
複数の本を同時並行で読むことで、その問題に対して一歩引いて、つまり客観的な目線を持ちつつインプットすることができるのです。
客観的な目線を持ちつつ読むことで、1回の読書で、客観的で多面的な"使える"知識をインプットし、考える力をつけることができるのです。
検証読みは、考える力も同時に鍛えられる
検証読み最大の効果は、「考える力」が身につくことです。
「考える力」とは、客観的に解釈して思考する力です。
一元的な見方だけでなく、その考えで本当にいいのか?
ほかの視点はないのか?など、複数の視点で見ることができるのです。
検証読みの具体的方法
検証読みには2つの読み方があります。
それは、パラレル読みとクロス読みです。
パラレル読み
①関連性のある2冊の本を選ぶ
②選んだ本を、なるべく同じスピードで読み進めていく
③2冊にはどんな共通点があって、どんな違いがあるのか考えてみる
④思いついた共通点と相違点を、付箋に書いて貼っておく
⑤読み終わった後に相違点の付箋を見直して、「どうして両者の主張が食い違っているんだろう?」「なんで意見が分かれているんだろう?」と1つひとつ「検証」していく
クロス読み
①複数の本を読んでいく中で、議論が分かれる点、「交錯ポイント」を探す
②見つけた「交錯ポイント」を、別の本を参照して検証してみる
③「交錯ポイント」をノートに書き、その交錯ポイントに対するさまざまな意見をまとめておく
交錯ポイントとは、「?あの本とこの本では違うことが書いてあったな」とか、「この発言は少し根拠が薄いな。
別の本だったらどう書かれているかな」というポイントです。
オリジナルな意見なんてほとんど無い
「誰も思いつかない斬新な意見を考えて出そう!」以前私はそのようなことを考えていました。
しかし、世の中にまだないオリジナルな意見というのは、ほとんど存在しません。
「本当に?」と思うなら、試しに思いついたアイデアをググってみてください。
きっと沢山の検索結果が出てくるでしょう。
ほとんどのオリジナルに見える意見というのは、すでに世に出ているアイデアの組み合わせだと聞きます。
今回ご紹介した検証読みはたしかに時間のかかる作業です。
しかし、自分の意見が持てないとお嘆きの人は、興味のある分野で一度試してみてもいいと思います。
〈参考文献〉
西岡壱誠『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』東洋経済新報社、東京都、2018年