こんにちは!
Takatoraです。
今回の話は映画と実際ってどんだけ かい離してんのさ?的な話題です。
そもそも都道府県庁の映画とかドラマって少ない。
医者とか警察官ものとかってなんであんなに多いのでしょうね?
てなわけで、一番最近(?)映画化もされた県庁おもてなし課について書こうと思います。
簡単なあらすじから
舞台は高知県庁の中に発足した観光振興を目的とした「おもてなし課」
爽やかでやる気のある若手県庁職員、掛水史貴(錦戸亮さん)が観光特使を高知県出身の小説家、吉門喬介(高良健吾さん)に依頼したところから物語が始まります。
観光特使の打診から1ヶ月後、吉門から電話が入ります。
「特使の話はその後何もないけど流れたと思っていいのか」と。
掛水は慌てて、現在関係部署と調整中で、特使の話は生きている旨話すが、吉門は掛水たち県庁の手際の悪さに対して皮肉られます。
そんなやりとりの中、吉門は2つの助言をします。
1つ目は、おもてなし課に新たに民間の若い女性を公務員以外で1人配属すること。
若い女性は財布の紐が固く、率直な意見が聞けるため。また、民間感覚を持たせる意味でも公務員(県庁職員)以外を配属させること。
2つ目は、以前高知県で『パンダ誘致論』を唱えた人物を招聘することでした。
果たして観光促進策は成功するのか、地方の問題と魅力や、ラブストーリーを絡めて物語が走り始めます。
てな感じです。
今回、「県庁おもてなし課」が実際の都道府県庁とどのくらい異なっているのかを測るにあたって、「登場人物」「建物や車両など」「仕事内容」「あり得るシチュエーションか」の4点から検討していきたいと思います。
登場人物★★★★☆
星4つです。
脇役である県庁職員たちを見ると、「あー、こんなタイプしそうだな」と思います。
でも主役(錦戸亮さん)とヒロイン(堀北真希さん)みたいな美男美女はいません。
(断言したら怒られるかな?)
男性は文化系の雰囲気漂う黒髪短髪、そしてあまり高価そうではない黒系スーツに白シャツ。
女性は黒または少し茶がかった髪の色におとなしめの服装。
、、、自分を守るために言いますけれど、別に悪口ではありませんからね。
公務員は私事に左右されず、公平に仕事をしなければいけません。
そういった信頼を得るには、やはり見た目が一番です。
建物や車両など★★★★★
星5つ、満点です。実際のセットは県庁だったと聞いています。
そうでなくても職場の感じや建物はまさにそのまんまです。
現在、茨城県庁ではかなりペーパーレスが進んでいると聞いていますが、そのほかの都道府県庁ではまだまだ紙至上主義です。
仕事内容★★☆☆☆
星2つ、あまり現実的ではありません。
映画で主人公はあまり職場にとどまらず、毎日のように外出して仕事します。
私は観光部局で働いた経験はありませんが、おそらく事務職ならば、仕事はほとんど庁舎内での事務作業です。
かなり地味なので映画でそういったシーンがないのは当たり前です。
ただ、「車でああやって飛び回る」みたいなことはないので、そういう期待は抱かずにいてください。
あり得るシチュエーションか★☆☆☆☆
星1つです。残念ながらほとんどあり得ません。
まず、すぐさま若い女性を採用すること。
予算は各課ごとに配分されますが、これは前年度に財政部局と予算協議をし、議会の承認を得たのちに配分されるものです。
そのため、いきなり人を採用するといっても、その非常勤職員を雇用する予算は課で用意していないわけです。
自治体の支出は住民の血税である税金からもらっているものですから、厳正な作業が必要になります。
お茶1本買うのも見積書とって納品書もらってと、かなり厳正な取扱いを要するのです。
ほかにもこれはちょっとというところもありますが、、、まあ割愛します。
ただ肝心の恋愛事情については十分あり得ます。
世界が狭いもので、結構公務員同士の恋愛・結婚というのは多いです。
恋愛などのゴシックネタに関して無関心な私の耳にさえ
「あそことあそこが付き合っている」
みたいな噂話が聞こえてきます。
総合★★★☆☆
星3つです。
建物や車両が引き上げた格好でしたが、この「県庁おもてなし課」は都道府県庁の仕事の中で特に目立つ部分を映画用にうまく魅せられるようにした映画です。
こう言うと言い方は悪いかもしれませんが。
都道府県庁の仕事はスケールはそれなりにありますが、やはり地味です。
まあ世の中の大体の仕事は地味ですからね。