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高卒で電車運転士しながら独学で県庁のキャリアへ転職。築100年の古民家に住む。現在無職…どうするTakatora

【公務員独学の友】面接試験・官庁訪問の不安を吹き飛ばす本

おはようございます!

Takatoraです。

 

今回の「Takatoraの戦術書を読む」は、『現職人事が書いた「面接試験・官庁訪問」の本』です。

 

公務員試験 現職人事が書いた「面接試験・官庁訪問」の本 2019年度

公務員試験 現職人事が書いた「面接試験・官庁訪問」の本 2019年度

 

はい、大賀英徳さん著書3連発です。

 

別にファンというわけではありませんが、この本ほど現場の方が本音に近い形でアドバイスする本はありませんので、大賀さん著の本を紹介することにしました。

 

「現場の事は現場に聞け」です。

 

志望先が公務員試験中心の人は、面接に苦手意識を持っていることが多いと思います。

 

それは、他の民間企業の採用と違い、まず筆記試験に多大な労力をかける必要があるからです。

 

そんなわけで、この面接官の本音本は皆さんに必ず役に立つはずです。

 

ちなみに、官庁訪問の話もありますが、今回は省略して紹介します。

 

それは、私が官庁訪問をしたことがないからです。

 

それは私のレベルだとせいぜい国家一般職程度。

 

一個人の意見ですが、出世の先が見えてしまっている職には魅力を感じなかったからです。

 

それに、当時仕事と掛け持ちだったため、単純に官庁訪問する時間的余裕がありませんでした。

 

それではいつも通り、気になる箇所をピックアップして紹介します。

 

こんな考えで公務員を目指すのはご法度!

 

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公務はサービス業

公務という仕事は、第一次産業や第二次産業のようになんらかの生産物を作り出す仕事ではなく、公務を行うことによって、国民や住民のみなさんにサービスを提供する仕事なのです。

 

「本当にそう思ってやってる?この前だって区役所の窓口の人の対応が、、、」

 

分かります分かります。

 

だからこそ、これからの公務員はサービスを提供する意識を強く持つ必要があります。

 

しかし、適正な仕事も求められるので、「サービスと適正な仕事とどっちが大切なの?」となりがちですが、そこのところの矛盾を受け入れるのが大人です。

 

公務員でまったりしたい!?

 

これが本音の人って結構いると思うんです。

 

わかります。

 

分かりますが、現場はこのイメージとは少し変わってきています。

 

まず、9時6時で帰るというイメージですが、本庁ではほとんど見られません。

 

(少なくとも私の在籍した都道府県庁ではありませんでした)

 

この一番の原因は定員削減です。

 

高齢世代の大量退職で人員はドンドン減ってきています。

 

ただ、それでも出先機関は9時6時を実現できる可能性は大きいです。

 

人と接して「サービス」をするのは苦手で、黙々と「事務」をやってるのがいいっていうタイプの人は、究極のサービス業である(でなければならない)公務員には向きません。

そうです、公務員は住民を顧客としたサービス業です。

 

事務という区分で入っても仕事はサービス業です。

 

何をすればいいのか

まずは、自分探しをしっかりやっておきましょう。

試験のために、ということではなく。自分は一体どんな人間なのか、性格的にどうなのか、何が得意なのか、どんなこと(もの)が好きなのか、何をしたいのか、こういうことをとりとめなくでも結構ですから、考えてみましょう。

 

つまりは自己分析ですね。

 

この自己分析、私はとっても苦手でした。

 

自分っていったい何だ?

 

とずっと悩み続けて、ただ時間を浪費したこともありました。

 

そんな自己分析が苦手な私からアドバイスをすれば、「なんとなくから始める」のが良いのかなと思います。

 

「なんとなく興味がある」モノ・コトから出発して、「なんで好きなんだろう」と掘り下げていくのです。

 

「なんとなく興味がある」ことも無理に探さなくていいと思います。

 

日常の中でアンテナを高く張れば良いです。

 

これが、自己分析の出発点でしょう。

 

いつから始めればいいのか

 

公務員試験受験生の面接開始時間はかなり遅く、ほとんどが筆記試験終了後〜筆記試験合格直後に始める人です。

 

それでは遅すぎます。正解は今すぐ始めることです。

 

面接試験ウラの裏

 

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面接官もトレーニングのたまもの

 

どういう人が面接官になるのでしょうか。それは、

 

「これぞわが官庁の代表!」

 

という職員に白羽の矢を立てて、面接官に指名します。

 

そうです。

 

その官庁、自治体でも優秀な人が面接官になります。

 

そりゃそうですよね、人材は人財ですから人がしっかりしなければ官庁・自治体は崩れてしまいます。

 

面接官が最も頭を悩ませる「質問のしかた」と「評価の偏り」

 

面接官も受験生に対して面接をする中で色々と試行錯誤しています。

 

主に注意をするところは、

 

①複数の面接官が、バラバラでまとまりのない質問、意味のない質問をしないよう、事前に面接官どうしで、質問項目、役割分担、質問の展開等、十分に打ち合わせる。

 

②受験者の緊張を解きほぐすよう、すぐに答えられるような導入の質問を設けたり、面接官のほうが堅苦しい態度を取らないようにする。

 

③話題の数を抑え、1つ1つの話題について、受験者の回答内容に応じて質問を発展させ、深く突っ込んだ質問をする。

 

④特に、受験者の「過去の事実」を正確に語らせるような質問をする。

 

⑤「ハイ」「イイエ」で答えられるような質問、誘導質問(例:「〇〇なのは△△だったからですね?」)は避け、受験者に多く話させるような質問のしかたをする。

 

面接官も色々考えてますね。

 

たしかに今思えば質問内容は上記5点を考えていたなと思います。

 

こいつと仕事したいか

 

誤解をおそれず言えば面接官はここを大優先に考えながら面接をしています。

 

自分が経営者・上司の立場になって考えてみてください。

 

ここに尽きると思いませんか?

 

「その人がこの組織で働くことによって、その組織が活性化され、その機能を十分に発揮できるようになるのか」さらにいうと、「この人物がこの組織で働くことによって、国民・住民のみなさんがより一層幸せになることができるのか」といった観点から見ているのです。

 

この観点から受験生を判断しているので、何も落ちたからといって人格否定をされたわけではありません。

 

私も民間企業を受けた時、何回もお祈りメールが届きましたが、たまたま相性が悪かっただけです、きっと。。。

 

回答のポイントはここだ!

 

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自分のいいところを積極的に売り込もう

 

「つまりどんな事を面接で言えばいいんだよ、、、」

 

お待たせしました!

 

それは

「私はこういう人ですよ」ということをいかに具体的にアピールするかということが重要です。

 

「自分」という商品をどうやって売り込むか、ということなのですね。

 

そうです、面接官は色々な質問をしてきますが、結局は「君はどういう人?」をアンサーするのが面接です。

 

シンプルに言うと分かりやすいですね。

 

面接試験いざ本番!

 

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面接官に「嫌い!」と思われたら採用されない

 

これは当たり前のようで、意識してないですね。

 

例えば、服装、表情、態度、言葉遣いなどがこれに当たります。

 

そのためには、まず、あなたのほうから面接官を「嫌い!」「イヤ!」と思わないこと。

 

これって日常生活でもありますよね。嫌いは伝わるんです。気をつけましょう。

 

合格、内定そして採用後

 

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新人のみなさんは人事課が組織に送り出す最終兵器なのです。頑張ってほしいなー!って思ってます。

 

これ、嬉しいですよね。

 

そのくらい人事の人も熱心に面接へ挑んでいるわけです。

 

だから、こちらもしっかり準備して臨みましょう。

 

終わりに

 

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いかがでしたか?

 

この本は面接の挑み方や、面接官の気持ちなどをかなりの本音ベースで書かれている良い本だと思います。

 

もし、面接に臨むに当たって何か不安なことがあったら、まずは本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

公務員試験 現職人事が書いた「面接試験・官庁訪問」の本 2019年度

公務員試験 現職人事が書いた「面接試験・官庁訪問」の本 2019年度

 

〈参考文献〉

大賀英徳『公務員試験現職人事が書いた「面接試験・官庁訪問」の本』実務教育出版、東京都、2018年